信濃の疏水

北信地域

深い森に囲まれた神秘の池 沼の池(ぬまのいけ)

冬の沼ノ池

新潟県との県境に近い斑尾高原は、スキー場、避暑地として、また近年は自然体験の場として多くの人が訪れています。「沼の池」は、斑尾高原のペンション・ホテル街から3㎞程北に位置する満水面積16ha・貯水量約49万tの農業用ため池です。別名「希望湖(のぞみこ)」と呼ばれ、ブナやシラカバなどの深い森に囲まれ大変静かで、透明度が高く美しいため池で、日本画家・東山魁夷の作品「静映」のモデルとしても知られています。池の周囲は「※斑尾高原トレッキングトレイル」のモデルコースとなっていて、ミズバショウの群生地やブナの巨木など見所も多く、四季を通じて自然を楽しむことができます。

「沼の池は」、元々厚い火山灰に覆われた窪地に水が溜まった天然の池でしたが、江戸時代に飯山藩の新田開発の水源として築造されました。現在も飯山市柳原・外様にある水田約140haの用水源として水稲栽培を支える重要な役割を果たしています。
堤体のそばの弁天島には弁財天石祠があり、建立された文化2年(1805)から昭和12年(1937)まで弁天祭が行われていましたが、石祠が水没してしまったため祭りは途絶えていました。

平成5年に県営事業によるため池改修工事が行われた際、池の底から弁財天石祠が引き上げられ、再建されました。これを機に弁天祭も復活し、管理団体により毎年5月に行われています。関係者は水の恵みに感謝し、実り多き年であることを祈念しています。

 

※「遊歩百選」や「信越トレイル」に選定されています。

2012年2月掲載

◦管理団体 長野県下水内中部土地改良区沼の池水系用水委員会

沼ノ池
歩道
木
石祠